2017年03月30日

ボランティアを始めて

病院のターミナル病棟のボランティアを始めて一か月になります。この働きに加わって、自分の生きる目的が定まったように感じています。
病名の告知が一般的になった現在、また訪問介護などの医療制度が充実している今は、末期の患者さんが病院で過ごされる期間は短いことを最初に聞いていましたが、本当に別れは早く来て寂しさを感じるのですが、その一期一会を豊かなものにできた事を感謝しようと思っています。
医療従事者の患者さんへの思いは暖かく、患者さんやご家族の方は感謝して過ごされていることを感じます。他からもそのような声を多く聞いています。
ボランティアの働きは、決して行き過ぎず踏み込まず、ただ真心をもって仕えることが大切だと思っています。自分は、何かの足りないところに「間に合う」存在になれればいいと思います。

実は私は20年前にもこの病院でボランティアをしたことがありました。
今回、ボランティアの登録申し込みに行ったとき、担当者の方にそのことは話しましたが、子どもを亡くしていることはお伝えしませんでした。
後日私の状況をお知りになったその方が、病棟にもし若い患者さんが入院して来るようなことがあったら、私が辛くなるのではないかと心配してくださったことを知りました。
前にも書きましたが、私は一人一人の人生はみな違うのだからと思っていますから、幾分自分自身と重なることはあっても、そのことで悲観的になるようなことはありません。
しかしもし、病棟に若いまたは幼い患者さんが見えたら……、ただそのお子さんの親御さんの立場では、人生の終わりを意味する所への入院は忍びないのではないかというきがします。
幼い子どもさんにはその年齢に応じて適切な治療看護が行われる機関がありますから、重篤な若い患者さんに、ここで会うことはないのではないかと思います。

前回お伝えしました小説 (一部ですが)、を別枠で7回に分けて記しました。この小説は7年前に書きました。
全7章の中の6分の1量の「5章」部分です。
章のタイトルは「レクイエム」ですがここでは「雪菜の話」というタイトルにしました。
雪菜という幼い少女の話です。物語の前後がありますので、多少の違和感を感じられるかもしれませんが、章としては一応の区切りを付けました。


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小説『雪菜の話』終


 休み明けに須藤が再び勤務についた時、雪菜のいた病室に入院していたのは脳梗塞で重態になった高齢の男性患者だった。
 激しい頭痛がしていたのを一日我慢してしまったという。翌日救急車で搬送されたが、小脳に出血が見られ回復の見込みは薄いという診断が下されていた。
 搬送された時患者にはまだ意識があったが今はもうなくなっていて、やはり高齢の妻が不安げに付き添っていた。
 消灯時間を過ぎたころ「痰が喉に絡んで父さんは息ができないでいる」と妻が訴えてきた。
 もう何度も同じ訴えをしている。看護師が処置に向かい、その後で須藤も様子を見に行った。患者はもう楽な呼吸に戻っていた。
「奥さんもお休みにならないと倒れてしまいますよ」と須藤は妻の身体を案じて言った。妻は「死ぬならうちにつれて帰って死なせてやりたい」とぽつりと言った。
 数か月前まで老夫婦は東北の田舎で畑を作りながら暮らしていたが、息子の家族に引き取られた矢先の出来事だったという。夫婦の子どもたちは皆都市部に出てきているので、高齢の両親を案じて呼び寄せられたらしかった。医療機関もない過疎地での暮らしを子どもたちが心配し、渋る両親を説き伏せて連れてきたのだった。しかし老いた両親は都会での暮らしに馴染めず、村の暮らしを懐かしがっていた。 
 妻は年老いた夫の顔を覗き込みながら「父さんは家に帰りたいと言っていた。家で死なせてやりたい」と繰り返していた。
 休日のその日、子どもたちは長男を残してそれぞれの自宅に引き上げていたが、すでに父親の付き添いは交代でというような話し合いがなされているらしい。幸い子どもたちの家庭はそれぞれの子ども、患者にとっては孫に当たる人たちが成人していて、何とかやりくりすれば人手はありそうだった。
 こうしたケースはごく恵まれたケースと言わなければならないことを、須藤は医学生時代からの数多い例を見て知っていた。
 急を要する知らせに取るものも取りあえず駆けつけても、親の看護をするには自分たちの生活を犠牲にしなければならない。そのことを良しとしない子どもがいかにも多いのだ。反対に親の介護に子どもが押しつぶされてしまう例もある。闘病が長引けば、あらゆる負担が重くのしかかり、子どもがその後の人生をなくしてしまう例もあるのだ。
 人生の最終局面を人はどう迎えるのかという重さも含めて、老いの問題は人間誰しもがいつかは直面しなければならないことだと思った。
 いずれにしても人はみな死を迎えるのだ。その命を終える最期の闘いを、人は自分で負わなければならない。


 降り積もった雪に強い朝の光が射している。
 須藤健介は昨日からの勤務を終えたところだった。雪菜がこの病院に入院していたのは幾日も前のこと のようだった。それでいて病院のどこかから彼女が現れ、今にも自分の名を呼ばれるような気がした。
 引き継ぎを終えた須藤はそのまま更衣室に向かおうとしたが、今日、雪菜の葬儀が行われるという斎場はどのあたりだろうと思い、屋上にのぼって行った。そこでひそかに雪菜を見送ろうと思ったのだ。
 屋上に吹く風は冷たかった。フェンスに沿って植栽された木々の枝や葉に積もった雪が風花を散らしている。それは須藤の顔にも容赦なく吹き付けてきた。須藤は目をつぶった。
 昨夜はわずかな仮眠を取れただけだった。外科に患者を搬送する救急車のサイレンが鳴り響く夜だった。ひとつの命の闘いが終わってもまた別の新しい闘いが始まっている……
 屋上に立った彼は不意にめまいを覚え、次に激しい胸の痛みと息苦しさにおそわれた。そしてもうそこに立っていることができなかった。
 屋上にいることをあきらめた彼は、重い扉を押して再び建物内に入り、階段の手すりにつかまりながらおぼつかない足取りで下の階まで降りてきた。
 階段のそばに壁を背にして据えられた長椅子があった。そこに手を伸ばし崩れるように横になると、彼はもう睡魔に勝てなかった。そして意識を失うようにして眠りに落ち、またたく間に夢を見た。まっ白いドレスを着た雪菜が飛ぶように病院の廊下を走ってきた。
「ああ雪菜ちゃん、また会えたんだね」
 須藤はあふれる喜びの中でふわふわと漂うような雪菜の身体を受けとめた。
「どうして死んじゃったの? どうして」と繰り返しながら、彼はこのとめどなく深い嘆きをかつても味わったように思った。
 雪菜はもう須藤を「先生」とは呼ばなかった。一言も言葉は発しなかった。だがその思いが須藤には読み取れた。その心が今はもう悲しんではいず、満ち足りた思いのなかにあることを。
 自分のしゃくりあげる気配で我に返ると、彼は反射的に起き上がった。めまいはもうなくなっていて、深い眠りのあとのようなさわやかさの中に立っていた。それから彼は自分の行動の奇異さに気付いて周囲を見渡した。そして自分がまだ白衣のままだったことに気付いた。それから時計を見た。腕時計の針はちょうど雪菜の出棺の時刻を指していた。
 須藤は再び階段をのぼって屋上へ出た。彼の視野は、今度はいつも見慣れたこの屋上からの風景を捉えることができた。
 転落防止のために高い鉄線が張りめぐらされた屋上からの眺め。
 例年にない大雪に見舞われた周辺の屋根屋根は雪でおおわれていて、そこはなにかメルヘンの世界をうかがわせた。雪で滞った交通も今は回復していて町はいつもの活気を取り戻していた。
 遠く雪を頂いた富士が見え、その裾野からやはり雪をかぶったなだらかな山の稜線が見える。見渡す視界には一筋の煙の影も映らず、空はただ青く穏やかに澄み渡っていた。
 その光景がやがて涙でかすむのを覚えながら、彼は昔、いずみの葬儀の夜、ひとり流星に向かって叫び、泣いた時のことを思い出した。
 その後も幾たびとなく夢を見 て、嘆き続けた少年の日。張り裂けるような胸の痛みを感じたあの別れの記憶は、時の経過を経た今もなお鮮明だ。だがこうして大人になって、医師としての道を歩み、彼はその時には未だこの世に生まれ出でず、今またこうして世を去った幼い少女のために静かに涙を流し続けた。
 心が清涼な大気の中に溶け込んで、どこまでも透明になっていくような気がした。   
                                         この章 終

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小説『雪菜の話』6


 須藤が雪菜に最後に会ったのは亡くなる前日の朝だった。彼はその日夜勤を明けた。
 雪菜は数日前から個室に移されていた。
 仕事の引継ぎを終えて着替えに行く前に雪菜の部屋を覗くと、彼女はベッドに横たわったままうつらうつらしていた。すでに痛みへの緩和処置がとられているのだ。
 用事があって帰宅していた母親からはさっき雪菜の病状を問い合わせる電話があって、こちらへ向かっていますとのことだった。
 窓の外を見ると雪がちらついていた。寒波がきていて大雪が降るという予報が出ていた。
「雪菜ちゃん、雪が降ってるよ、おもて、見てごらん」
 須藤がそう声をかけると雪菜は目を開けて非常に大人びた様子で「そう」とうなずいた。それからゆっくりと窓の方に顔を向けた。
「ああほんとね」と雪菜は歌うように言った。
「ゆきが生まれた時も、雪が降ってたの、先生知ってた?」
「ああ、お母さんから聞いたよ。だから雪菜って名前付けたんでしょ」
「そうなの」と雪菜は微笑むように言ったがまどろんでいるようでもあった。
 須藤は雪菜の耳もとに顔を近づけて言った。
「白雪姫の話、雪菜ちゃん、知ってるでしょ。あの白雪姫が生まれる前にね、雪の日に、お母さんのおきさきさまは縁側で縫い物をしていたんだよ。きっと雪が降っているのを、きれいだな、って思って見ていたのかもしれないね。それでうっかりして針で自分の指を刺して怪我しちゃったの。おきさきさまはまっ白い雪の上に、点々と落ちた自分の血のあとを見て「美しい」って思ったんだね。それで「ああ、この雪のように白い肌で、この血のように真っ赤な唇をした女の子が欲しい」って願ったんだよ。そして本当にそんな女の子が生まれたので、その子を白雪姫って名付けたんだよ。白雪姫はね、悲しい思いもするけど、最後は王子様と出会って、幸せになれるんだよ。雪菜ちゃんのお母さんも、雪の日に生まれた女の子を見て、おんなじ気持ちで雪菜って名前つけたんだね」
 須藤は自分の言葉がもはや雪菜の耳には届かないのではないかと思いながら、一言一言をかみ締めるように話し続けた。今、何かを言っておかなければ再び話す機会がないような、本当にそんな不安にかられていたのだ。
 彼女は満足そうに微笑みながらでうつらうつらしている様子だったが、
「でも何かしら」とつぶやいた。
「えっ、何が?」と聞くと「縫っていたもの」と言う。それから、
「あたし、知ってる。見ていたもの」と歌うように続けた。
「え、見ていたって?」
「そう、ドレス、あの白いドレス」
 彼は何か予感のようなものを感じて「あ、お母さんがね?」と言ったのだった。おきさきさま、とは言わずに。果たして雪菜は、 
「ゆきのドレス」と言ったのだった。
「雪菜ちゃんのドレス、お母さんが縫ってたの?」
「そう、いま……」
「そう、きっと素敵なドレスだね」
 雪菜は必死で何かを言おうとしていたがもう言葉にならなかった。須藤はそんな雪菜の様子をしばらく見つめていたが看護師が入ってきたので、
「じゃあね、先生帰るからね。ゆっくり眠りなさい。明日はお休みだからあさってくるよ」
 雪菜は薄く目を開けて、病室を出口に向かって歩く須藤の姿を目で追っているようだったが、もう確かな映像として捉えることができないようだった。それでも須藤がドアに手をかけると必死に、目を見開き須藤のほうを見ていた。「じゃあね」と須藤は手を上げてそれを大きく振った。
「テレパシーだよ。先生送るからね、雪菜ちゃんも送ってね。おーい、ってだよ」
 雪菜はかすかな笑みを浮かべて須藤に挨拶を送った。

 病院の外に出ると雪は激しく降っていた。彼は空を見上げた。灰色の空から雪は止むことなく舞い落ちてきていた。
「ゆきが生まれた時も雪が降ってたの、先生、知ってた?」
 須藤はさっき交わした雪菜との会話を反芻した。
「お母さんから聞いたよ、だから雪菜って名前、付けたんでしょ」
 数十歩歩いた曲がり角のところで彼は今しがた出てきた病院の建物を振り返った。
 雪菜の入院している 部屋はここからは見えない。彼は不意に雪菜がこの雪の中に消えて行ってしまうような気がした。彼女をもう苦しませたり悲しませたりはしたくない。彼女を安らかに逝かせてやりたいと思った。だが自分がそれを口にすることはないだろう。雪菜が短い生涯を終えなければならないと思うことも耐えがたかった。
(俺は作れなかったな、医者にはなったけど)
 不意に涙がこみ上げてきた。そのまま彼は駅の方に歩いて行った。
「須藤先生」と誰かに呼び止められる声を聞いて彼は我に帰った。手袋をした手の甲であわてて目頭を押さえ、傘をずらして声の方を見るとそこに雪菜の母親が立っていた。
 傘をさした上に大きな荷物を持っている。須藤は泣いているのを見られたと思った。
 すぐそばに雪菜の兄が立っていて「こんにちは」と頭を下げている。
「こんにちは、今日はお兄ちゃんも一緒なの」
「はい」
 雪菜の兄は来年中学を受験するという。一生懸命勉強して僕も医者になりたいんです。と須藤に打ち明けてくれたことがある。彼もまた妹の死が近いことを知っているのだ。
 須藤は母親に向かって「今日は電車で来られたんですね」と言った。
「はい、大雪になりそうなので」
「大変でしたね」と二人の荷物に目を落としながら「荷物、お手伝いしましょうか」と言うと、
「いいえ、とんでもありません」と母親はあわてて言った。
「それに軽いんです、これ」と荷物をゆすって見せた。
「縫いぐるみなんです。あいにくこんな雪の日に。今日はこの子の番だと言いますんで」
 例の縫いぐるみか、と察して須藤は自然に顔がほころんだ。
 雪菜は時々、人形や縫いぐるみの入れ替えを母親に頼んでいる。人形たちが寂しがるからというのが理由のようだ。母親は「はい、はい」と言って娘の願いを聞いている。縫いぐるみが入ったその包みは、雪にぬれないようにビニールにくるまれていた。
 病室で交わした雪菜との会話を思い出しながらその大きな包みを見ていると、雪菜の母親がじっと暖かいまなざしを向けている。
「今、雪菜ちゃんのこと考えながら歩いていたんです」
「そうですか」と母親は一瞬声を詰まらせた。
「さっきまで雪菜ちゃんと、話していたんです。今眠っていると思いますが」
 気恥ずかしさを覚えていた須藤は早口で言った。
「先生、ありがとうございます」と母親は言った。そして何かを言いかけたがそばにいる少年のほうを見てそれを止めた。少年は雪の上に今しがたできた自分の靴跡を長靴の底でなぞりながら、黙って二人の会話が済むのを待っている。
「お兄ちゃんが来てくれて、雪菜ちゃんは喜ぶでしょう。早く行ってあげて下さい」
 須藤は二人をせかせた。雪菜とこの親子がともに過ごせる時間はもうあまりない。
「お母さん、さっきの雪菜ちゃんの様子、後でお話ししますね」
「ありがとうございます」親子はそこで挨拶をして立ち去った。
 雪の中を母親と少年が遠ざかって行く。母親はえんじ、少年は紺色の傘を差している。仲の良い親子連れが何ごともないように肩を並べて歩いている光景だ。はた目には幸せそうにさえ映るかもしれない。その姿が降りしきる雪と人込みの中にまぎれて行くのを見送るともなく見送って、彼はまた駅の方角に向かって歩きだした。
 
 駅の構内は今しがた通過した電車を下りた若者であふれていた。受験シーズンなのだ。今日が近くの女子大の受験日だったことを須藤は思い出した。ホームで須藤は下り電車の到着を待った。構内アナウンスが流れていた。
「雪で滑りやすいので足もとに気をつけて下さい。順序良く前の人の後を歩いて下さい」
 反対側の上り電車の到着を知らせるアナウンス、電車がホームに入り、駅名の連呼に続いてさっきの「雪で滑りやすいので足もとに気をつけて」のアナウンスが繰り返された。
 電車から吐き出された人ごみの中に女高生らしい二人連れがいた。こちらに向かって歩き出したひとりの顔色が真っ青だったので須藤はその方に注意を向けた。
 彼女らは混雑を避けて反対側のホーム近くまできたが、ひとりはしゃがみこみもうひとりのほうは腕時計を覗き込んでいる。受験生だろうか。
 須藤も気になってその方を見ていたが、かがんだ方が、
「ごめんね、もう大丈夫」と言うと二人は歩き出した。頬に赤みが戻っている。須藤はほっとした。
 自分もこの時代を経てきた、と彼は思った。いずみが迎えることなく過ぎ去った時代。
 下り電車がホームに入り、電車内のあらかたの人が降りると須藤は電車に乗り込んだ。
 空いた座席に腰を下ろそうとした時、不意にまた雪菜の病状に対する不安が押し寄せてきた。このまま部屋に帰ってしまえば雪菜の病状が急変しても、自分は駆けつけることは出来ないだろう、という思いに胸が苦しくなった。なぜそんなふうに考えたのか分からなかった。雪菜の容態は悪くはなっているが急激に悪化する状態にはないと専門医から聞いていたからだ。今日夜勤明けで明日が非番、明後日は朝からの勤務でその夜も夜勤になっている。須藤はこれからの勤務を頭に描きながら不安な思いを打ち消した。そして車窓に映る灰色の風景を見ていた。

 部屋に戻った後須藤は今朝方の雪菜の様子が気になって別のちょっとした用件を理由に病院へ電話を掛けた。その時雪菜の様子を聞くと雪菜は薬で眠り続けているという。
 須藤はカーテンの隙間から降りしきる雪を見た。
 須藤の中に不意に込み上げてくる恐れがあった。実際ある予感もあったのだ。しかし彼はその思いを無理に打ち消して電話を切った。それから軽い食事を取りベッドに入った。
 途中何度か目覚めながら(そのたびに何か記憶の残らない不思議な夢を見たという感覚があったが)須藤は翌未明まで浅く眠った。
 翌日の朝、病院の看護師から昨夜雪菜の容態が急変して未明に亡くなったという連絡を受けた。


posted by kikyoukarukaya2 at 02:47| Comment(0) | 小説『雪菜の話』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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